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【ファウンダー日記】3という数字 その7 … 三文画廊⁈

2022.10.24

ブログ

この3シリーズのブログも3年以上サボっており、後ろめたい気持ちだ。
継続はチカラなりと言うが…、今は、“断機の戒め”を噛みしめる心境でもあるか。

さて3に因み、近所の見慣れた看板の写真を撮ってみた。
三文画廊!
社名も含め前時代的な、何となく懐かしい響きだ。
この店には、数万円まで位の絵画が所狭しと並べてある。
三文という割には“画廊”という響きからか、入店するにはちょっぴり勇気が必要だ。
一度、冷かしで入ったことがある。
入るのにも度胸がいるが、何も買わずに出る時の方がタイミングをはかるのが難しい。
入店中は、古本屋の店主の眼を意識しながら立ち読みする心境と同じような感覚。
二度目の訪問はもう…、どうだろう。

三文といえば、三文オペラ・三文役者・三文文士・三文小説・三文判・ 二束三文と、何となく暗い安物のイメージがある。
同じ安価でも、今時のワンコインショップの利便さや明るさとは随分異なるものだ。
ま、大衆的で馴染み易いのでいいのだが、昔の乗り物の三等車や源氏鶏太の三等重役など、三は二流の下の三流なのである。
三一(サンピン)侍や三一奴も身分の低い侍などで、何故か三のイメージは悪いのだ。
昔は三助のような職業もあったようだ。
何で三助というのは不明だが、銭湯でのお助けマン・お流しマンである。
女湯ではイケメン三助は大モテだったようだ。

ところで、「早起きは三文の徳」という諺は、同じ三文でも珍しくイメージが良い言葉。
いろんな由来があるようだが、ともかく早起きすることで、健康を促進したり、スポーツを楽しんだり、仕事にすんなりシフトしたりと、チョッピリ良いことを継続的にできることの快さを感じる。

33と二つ並べると

Sansan(もともとは三三だった)…これは、「それ、早く言ってよ~」ですっかりお馴染みになった名刺管理のクラウドサービスを提供する会社の名前。
何でサンサンなんだろうか。

その由来を同社のHPでは、「ロゴに込めた思い」と題し、
[“San”(〜さん)は、英語の”Mr.”や”Ms.”にあたる 「人」を象徴する言葉です。
Sansanは、人と人、そして出会いを表します。
「世界を変える出会い」を生み出したい。]
と説明されています。

3を倍にすると6

6というと六文銭…
「六文銭 三途の川の渡し賃」…やっぱり、此岸・彼岸の世を分ける三途の川は三文では渡してくれないので、その倍なのか。
三途の川を渡るはどの“決死の覚悟で戦うという意気込み“から家紋にしたという説の真田家の旗印は誰もが知るところだ。

サマセット・モームの「月と六ペンス」も直ぐに思いつく6だ。
安定した生活を捨てて絵の世界に没頭したが、生前は認められず、死後に名声を得たゴーギャンの生涯をモデルに描かれている。
「月」というのは、遠くに輝く希望の光・夢?!
「六ペンス」、当時の価値は分からないが、はした金には違いない。苦労続きの現実?!

三文画廊のオチはゴーギャンの六ペンス、お後がよろしいようで…