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【ファウンダー日記】3という数字(その3…上り3ホール)

2017.12.22

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2017.12.22
日本のプロゴルフ・シーズンは終ったが、USでは既に新しいツアー年度が始まっている。昨シーズン3勝し、5月の全米オープンの好成績で世界ランク2位まで浮上した松山選手(現在は5位)に、今シーズンこそメジャー初制覇という期待がかかっている。

それにしても思い出されるのは優勝寸前までいった2017年全米プロゴルフ選手権である。最終日2位から出た松山英樹、一時は首位に立ったが、結果はトップと3打差の5位T に終わった。

優 勝 J.トーマス -8 276
2位T L.ウーストハイゼン -6 278
2位T F.モリナリ -6 278
2位T P.リード -6 278
5位T 松山英樹 -5 279

優勝に至らなかった理由はいろいろあるだろうが、私としては「上り3ホール」のスコアではなかったかと感じている。(下表は最終日のスコア)

10番でバーディーパットを捩じ込み8アンダーとし、優勝が見えてきた。ところが11番から3連続ボギー(これが敗因であるとの大方の見方であるが…)で通算5アンダーに後退し、トーマスと3打差となった。それでも、14番、15番とバーディーで盛り返し、1打差の2位でTOPを射程圏に捉えたが、16番で1メートル半のパーパットを外し痛恨のボギー、最終18番は第1打をクリークに入れてまたもやボギー。

開催地のクエイル・ホロー・クラブの上り3ホールは、魔の?「グリーンマイル」(死刑台への道)と言われており、さすがの松山選手もここをすんなり通り抜けることができなかった。

増田哲仁プロがあるPR誌上で、「上り3ホールはプレーオフだと考える」とアマチュアゴルファー向けに言っている。
曰く、「ゴールが見えて気持ちがゆるんだり守りに入ってしまうのが、スコアを崩す原因。強いプロは最後の3ホールでギアをもう一段上げてきます。上り3ホールに来たら、ここからサドンデスのプレーオフが始まるくらいの意識で、より集中力を高めることが大事なんです。」
とはいえ、日本最強のプロ・松山選手でも敵わなかった上り3ホールであった。

上り3ホール…これは何もゴルフだけのことではあるまい。
勉強でも、仕事でも最後の仕上げが肝心なことは言うまでもない。掉尾を飾る、有終の美、終わり良ければ…ということだろうか。

最近では人生100年時代と言われている。仮に100年として、一体どんな節目になるのだろうか。人生の上り3ホールとはどんな位置づけなのか、また、人生の起承転結は?

「18ホール人生」と「起承転結人生」の二通りの人生マイルストンをこじつけて下の表にしてみた。

「18ホール人生」では、孔子の言葉を拝借し、100年人生に当てはめてみた。それによると、後半の人生は上り3ホールに備え、自分の置かれた立場をわきまえ、周りの意見を素直に聞けるようならなければならないことになる。もっとも、物理的な耳の老化対策も必須と解釈している。
ところで、サラリーマン生活にサヨナラしたのが前半最後の9番ホール・50歳だった。不惑ならぬ有惑?だったのかもしれないが、舞台は変えても仕事内容は変えていないので当惑はしなかった。その意味ではやはり不惑だったか!?
いずれにしても、悠々と過ごし矩をこえない上り3ホールでありたいと思う。また、そう願う前に健康でいられることが第一条件であることは言うまでもない。今のところ三病息災?ですこぶる元気が取り柄と思っている。
「起承転結」4分割人生では、今は3番目の「転」。一番面白い局面ではないか。
今までのことを継承しつつも、何か新しいことに取り組み終章に導く為の転化、第3楽章の舞曲でもありTrioでもある変化を素直に楽しんでやっていきたい。