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もうEコマースじゃない!今はソーシャルコマースの時代

2017.05.18

トレンド情報

ソーシャルコマースの魅力とは?

平均的なアメリカ人は、一生涯に合計5年と4か月をソーシャルメディアに費やすという結果が、マーケティングエージェンシーMediakix の調査で報告されました。

この数字は、平均的なアメリカ人の1日のソーシャルアクティビティ – YouTube 40分、Facebook 35分、SnapChat 25分、Instagram 15分 – をベースに計算されたものです。

最近のオンラインユーザーの多くは、検索エンジンを利用してお目当てのウェブサイトへ飛ぶのではなく、ソーシャルメディアのフィードに流れてくるリンクをクリックして、様々なコンテンツを楽しんでいます。

友人が「いいね!」している商品や、同僚がシェアしているYoutubeビデオなど、リンクからリンクへ、アプリケーションからアプリケーションへ、ソーシャルメディア上でのアクティビティーを満喫しています。

毎日これだけの時間を消費者はソーシャルメディアに費やしているわけですから、企業もこれらのチャンネルを最大限に活かしています。

多くの企業はソーシャルメディアでブランド情報を発信し、既存の顧客やこれから顧客になりえる消費者たちと繋がりを持ちます。

オンラインレビューの影響力

ソーシャルメディアで、「いいね!」されたものや、紹介されている商品のレビューを参考にしているユーザーは多く、 こういった口コミを拡散させていけるのが、ソーシャルショッピングの強みです。

このようにソーシャルプラットフォームを介して行われるユーザーのアクティビティーは、企業にとってマーケティング効果大です。

グローバルマーケティングインテリジェンスの Mintel の調査によると、69%もの消費者が購入前にオンラインレビューをチェックすると答えています。

実際に、25歳~34歳の72%、45~54歳の50%が、ソーシャルメディア上の友人や知人たちのをおすすめを貴重だと答え、56%の消費者が他人の意見でも参考になると答えています。

オンラインショッパーは、こんなにもオンラインレビューや他のショッパーたちの意見や感想を頼りにしているのです。

また、ここ数年ソーシャルメディア上で、セレブリティと同じような存在になってきているのがインフルエンサーたちです。

米国のインフルエンサーマーケティングプラットフォームの、MuseFind のデータによると、92%の消費者はセレブリティによる広告よりも、インフルエンサーたちによる宣伝のほうが信頼性があると答えています。

これはインフルエンサーたち自らがキュレーターとなり、ソーシャルメディアを通して真正さを伝える能力があるからでしょう。

2大ソーシャルメディアのコマース機能

ではここで、人気の2大ソーシャルメディア – Facebook と Instagram のコマース機能についてご紹介したいと思います。

なによりも巨大なユーザーベースが魅力の Facebook

月間のアクティブユーザーは、世界で19億人を超え (2017年3月31日)、ビジネスにとってFacebook は外すことができないメディアとなりました。

Facebook が Eコマースを開始させた当時は、巨大なソーシャルコマースになるだろうと大きな期待が寄せられました。

しかし実際には、コマースとしてのパフォーマンスは、予測していたものとはかけ離れた結果となりました。

W3B が行った調査によると、ソーシャルメディア経由で買い物をした人は、15億ユーザー(当時) のわずか2% という結果が出ています。

これは、ユーザーたちがソーシャルネットワーキング中に、購入意欲がなかったことが原因とされています。

そして2016年4月にチャットボットを発表し、同年秋にはFacebook メッセンジャーで、チャットボットがユーザーと対話をしながらショッピングをアシストするという、新しいシステムを導入しました。

さらに、チャットボットが、ユーザーの決済(Facebook もしくは Messenger に登録されているクレジットカードへの課金)を実行するなど、ユーザーにとってシームレスなトランザクションを可能にしました。

このようにして、ユーザーがソーシャルネットワーキング中にも、別のサイトに飛ばずに、アプリ内で買い物が出来る環境を実現させました。

現時点では、AI(人工知能)を利用しているチャットボットには、限界があるため、まだまだ改善点はありますが、今後の展開には期待できるでしょう。

ヴィジュアル系ソーシャルメディアではダントツでトップの Instagram

今年4月にユーザー数が7億人を超え、現在確実に安定したユーザーベースを伸ばしてきているのが、ヴィジュアル系ソーシャルメディアの中では絶大な人気を誇る Instagram です。

Instagram に投稿される UGC( User Generated Contents ユーザー生成コンテンツ) は、企業が同メディアを支持する大きな理由の1つです。

ファッション、料理やバケーション、ライフスタイルなど様々な写真がハッシュタグ付きで投稿されるため、企業は顧客たちととても自然な形でインターアクションすることができ、クリエイティブなマーケティングキャンペーンを実施することが可能です。

ユーザーが自らアップロードした写真には、飾られていない真実さがあり、それは消費者に大きな影響を与えます。

昨年11月には、’Shop Now’ボタンが実装され、一部の企業が試験的にテストをしました。

現在、同機能は一部のビジネスアカウントユーザーのみがアクセス可能となっており、設定ページで、 ‘Shop Now’ のほかにも、‘Book Now’ (予約する) や、’Contact Us’ (問合せる) など多数のボタンから選択できます。

また、Instagram で人気のストーリー機能は、写真や動画をスライドショーにして投稿することができ、先日からこの機能は広告でも利用可能となりました。

フルスクリーンで 10~15秒間映し出される広告は、リリース以来大きな話題となっており、既に化粧品の大手メイベリンや、フランスのルイヴィトンは、ストーリーを使った広告を公開し反響を得ています。

ターゲットとする顧客層を明確にしたうえで、クオリティの高いヴィジュアルメッセージを投稿していけば、Instagram は企業にとって、高いROI (投資利益率) を見込めるソーシャルコマースになっていくでしょう。

ソーシャルショッピングのこれから

どの世代よりもデジタル慣れしているミレニアル世代の人口が、ついにベビーブーマー人口を超え、米国の最多世代のグループとなります。

彼らはほかの世代グループと比較して、最も多様性のある世代層でもあります。

複数のメディアを使いこなし、ライフスタイルも新しい価値観を持った次世代グループです。

ソーシャルメディアを通して、このミレニアル世代たちのセールスを勝ち取るために、今多くの企業はあらゆるマーケティング戦略を立てています。

これからソーシャルコマース市場に参入する企業は、各世代層に対応したマーケティングプランが必要となってくるでしょう。

参考サイト:
https://www.prdaily.com/Main/Articles/22022.aspx
http://www.adweek.com/digital/mediakix-time-spent-social-media-infographic/
http://www.mintel.com/press-centre/social-and-lifestyle/seven-in-10-americans-seek-out-opinions-before-making-purchases
https://musefind.com/