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AI無人決済システムによる無人レジ化の将来性、JR東日本の事例を紹介

2018.11.03

トレンド情報

JR東日本が赤羽駅の店舗にて、AI無人決済システムによる無人レジ化の実証実験をスタートしました。レジが不要の未来はすぐそこに来ていて、ここ日本でもすでにプロジェクトが始まっています。

本記事では、JR東日本の事例をまじえてAI無人決済システムによる無人レジ化の将来性についてご紹介します。時代の流れに乗り遅れないように、最新のAI無人決済システムについて学んでおきましょう!

JR東日本が赤羽駅でAI無人決済を導入

JR東日本は2018年10月16日から赤羽駅にてAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を導入した店舗をオープンしました。

「スーパーワンダーレジ」は、買い物客が選んだ商品をAIがカメラを使って把握し、購入金額を自動計算するシステムです。レジでの会計待ちがなくなり、交通系電子マネーで決済を行うことで会計にかかる時間を大幅に減らすことができます。

「スーパーワンダーレジ」はサインポストが開発した人工知能「SPAI」を導入しています。「SPAI」は画像認識技術と物体追跡技術によって買い物客が手にした商品の認識ができる優秀なAIです。

買い物客は商品を手にとって決済ゾーンに行き、電子マネーで決済すればいいだけなので楽に買い物ができます。急ぎの時でも会計を待たなくて済むので、利用客の多い駅で実用化すれば混雑の解消につながるでしょう。

「スーパーワンダーレジ」の設定店舗はJR赤羽駅の5・6番線ホームにあります。本店舗でのAI無人決済システムの運用は期間限定で、10月17日から2ヶ月程度を予定しているそうです。

実証実験の段階ですが、今回のテスト運用がうまくいけば無人店舗の実用化に一歩近づきます。

AI無人決済システムの将来性

出典:https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=16008589011

米Amazonが運営する「Amazon Go」ではAI無人決済システムによる無人店舗化がすでに実現しています。画像認識技術や行動解析技術の発達によってレジを通さずに商品を認識し、購入価格の自動計算が可能となったため、従来のようにスタッフによってレジを手打ちする必要がなくなりました。

「Amazon Go」は米シアトルで第一号店をオープンし、Amazonは2021年までに3,000店舗まで拡大する計画を検討しています。この計画が実現すれば、小売店の運営の仕方が大きく変わることでしょう。

長い行列を見ると買い物を諦めたり、別の店で購入したりする買い物客が多く、レジ待ちは小売店にとって大きな機会損失となっています。「Amazon Go」のように無人決済を可能にすればレジ待ちによる機会損失が回避でき、店舗の利益向上につながることでしょう。

また、「Amazon Go」ではレジでの会計が不要という買い物体験を提供しているのも新しい試みです。

AI無人決済システムを導入するメリット

AI無人決済システムによって無人レジ化を実現することにより、回転率アップが期待できます。上述したように無人レジ化はレジ待ちによる機会損失の解消につながり、回転率が上がることで店舗の利益も伸びていくでしょう。

無人レジ化は人材不足の解消にもつながります。日本では少子高齢化が進んで将来的にどんどん働き手が少なくなっていくことが予想されますが、無人レジ店舗が増えればレジスタッフの人材不足に困らなくなるかもしれません。

AI無人決済システムによる無人レジ化にはまだ課題がありますが、驚くべきスピードで進化するAI技術によって諸々の課題は解決されるでしょう。

日本ではJR東日本による無人レジ化の実証実験がスタートしたばかりなので普及にはまだ時間がかかると思われますが、そう遠くない将来に無人レジや無人店舗が当たり前になるかもしれません。

おわりに

AI技術の発達はめざましく、レジシステムにも大きく影響を与えています。もしかたらたら、あと20年もするとレジ自体が前時代のものになるかもしれません。

無人レジ化は企業側も消費者側もどちらにも関係する重要な技術発展ですので、今後の動向には要注目です。