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AIを活用した最新のビジネス・商品・サービス5選!AIはすでに身近な存在

2018.06.10

トレンド情報

AIの進化は目覚ましく、SF映画に登場するような近未来の商品やサービスが実用化されつつあります。知らないだけですでにAIが身近で導入されている例も多く、もはやAIは生活になくてはならない存在だと言っても過言ではないでしょう。

本記事では、AIを活用した最新のビジネス・商品・サービスを5つ厳選してご紹介します。AIに興味がなかった方も、最後までお読みいただければAIをもっと知りたくなると思います。

AIを活用した最新のビジネス・商品・サービス5選

未来のタクシー需要を予測する「AIタクシー」

出典:AIタクシー – NTTドコモ

「AIタクシー」はNTTドコモが提供しているタクシーの需要予測をするサービスです。モバイル空間統計のリアルタイム版とタクシーの運行データをAIで分析し、タクシードライバーに需要予測を配信してくれます

もう少し分かりやすく解説すると、30分後までの時間内で、特定の区域の中でどの場所が最もタクシー乗車台数が多いかを予測してくれるのです。どこに行けば最も需要が高いかを教えてもらうことで効率よくお客さんを探すことができ、かつお客さんの待ち時間を減らすことができます。

経験を積めばどの場所の乗車率が高いかは分かるようになりますが、新人のタクシードライバーには難しいことです。それに電車の遅延やイベントによって突発的に需要が増えることがあります。

「AIタクシー」を導入することにより、新人タクシードライバーでも実車率を上げることができ、突発的なタクシー需要の増加にも対応できるようになる、というわけです。

機械学習で新しい音を生み出す「NSynth Super」

出典:NSynth Super

「NSynth Super」は、Googleが開発した人工知能シンセサイザーです。機械学習を用いて音の特性を分析し、新しい音を作り出すことができます。

「NSynth Super」は次世代シンセとも言うべき存在で、ただ単純に音を組み合わせるのではなく、機械学習で音の質を分析した上で独自の音を生み出すのがこのシンセの凄さです。

Googleが機械学習に力を入れていることはご存知の方が多いかと思いますが、音楽の分野にまでその技術が活かされているのは驚きです。「NSynth Super」はGoogleがオープンソースで公開している機械学習ライブラリ「TensorFlow」を使って開発されていて、「NSynth Super」のツールは「Github」で公開されています。

AIの画像解析でトマトの収穫量を予測

農産物の生産・販売、農業経営コンサルティングを行っている株式会社サラダボウルは、アグリビジョン株式会社 と東日本電信電話株式会社の3社共同でAIを用いたトマトの収穫量予測の実証実験を行っています。

農作物の収穫量を予測するには経験が必要で、業界ではプロの人材が不足しているのが現状です。そこでAIによる画像解析を用い、トマトの収穫量予測を実現しようというのが本プロジェクトの目的となっています

作業台車にカメラを取り付けてトマトの映像を撮影し、クラウドに送信してAIが画像解析を行うという試みを行っているそうです。初めての試みであるがうまくいかないことも多いとのことですが、成功すれば農作物の収穫予測の自動化が可能になり、人材不足の問題を解決する一手となるでしょう。

音声で操作を可能とする「AIスピーカー(スマートスピーカー)」

出典:Amazon Echo & Alexa

最後は今話題の「AIスピーカー(スマートスピーカー)」をご紹介しましょう。

「Amazon Echo」や「Google Home」といったAIを搭載したスピーカーは、「スマートスピーカー」と呼ばれています。「スマートスピーカー」はAIアシスタント機能によって音声からデバイスの操作ができ、音楽再生や情報検索、さらには連携している家電の操作までもが可能です。

パソコンやスマートフォンのように直接操作する必要がなく、音声だけで操作ができるのが「スマートスピーカー」の凄さです。Amazonが2014年に「Amazon Echo」を発売して以降、「Google Home」やLINEの「Clova WAVE」などが登場し、市場は盛り上がりをみせています。

AIはすでに身近な商品やサービスに導入されている

ご覧いただいたように、AIはタクシーやホームデバイスなど身近な商品やサービスにすでに導入されています。iOSに搭載されているパーソナルアシスタント「Siri」にもAIが用いられているので、非常に身近な存在です。

現在のAIは特定の作業に特化した「特化型AI」ですが、「汎用型AI」が登場すればさらにAIは進化するでしょう。Googleが力を入れている「ディープラーニング(深層学習)」も進化しているため、数年後には意外な仕事が自動化されているかもしれません。

おわりに

今回紹介したAIを活用したビジネスや商品・サービスの事例はほんの一例で、身近に導入されているAIの事例はまだまだたくさんあります。AIを活用することで生活がより便利になり、現在の日本が抱える問題のひとつである人材不足の解消にもつながるでしょう。