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2018年 – 注目すべきITトレンドとは?

2017年、IT業界で頻繁に耳にしたキーワードには、IoT、ビッグデータ、AI、機械学習、ブロックチェーンテクノロジー、チャットボット、ボイスアシスタント、AIとサイバーセキュリティ、オム二チャンネル、レグテックなどがありました。

2018年も引き続き、これらのビジネストレンドがIT市場を賑わしていくでしょう。

今回は、これらのキーワードから特に注目の4つのITトレンドについて、ご紹介いたします。

ブロックチェーン技術

ブロックチェーンはもともと、ビットコインのような仮想通貨を流通させるためのフレームワークとして、フィンテック向けに開発されました。
ブロックチェーンのデータは、P2P (ピアツーピア方式) ネットワークがベースとなっており、ユーザー間で管理できます。
ユーザー間にて分散して管理しているため、システムダウンを妨げられます。
これによって保たれるシステムの安定性は、ブロックチェーンの大きなメリットの1つです。

さらに、これらの個々のブロック(データ)には、ハッシュ関数にて暗号化されたトランザクションと、その1つ前のデータのハッシュ値が含まれています。
こういったブロックチェーンの性質と構造が、改ざんを不可能にさせるため、不正の防止に役立ちます。

今後は、フィンテックだけでなく、クラウドストレージやクラウドヒューマンリソース(リクルート)などでも採用され、これらの業務が簡素化されていくでしょう。
特に、時代遅れなレガシーシステムから抜け出せない従来の金融や医療業界で導入されれば、各業界でのデータ共有が可能となります。
これが実現すれば、企業側にも顧客側にも利便性が高く、現在これらの業界が抱えているジレンマを劇的に改善できるのではないでしょうか。

AIや機械学習を採用したサイバーセキュリティ

近年、企業のデータシステムがサイバーアタックを受け、個人情報が漏洩するニュースを頻繁に耳にするようになりました。
一部の企業では、既にAIによるサイバーセキュリティを導入しています。

サイバー攻撃を探知し、それに対応するのはとても複雑な作業ですが、これにAIの能力を適用すれば、ますますアグレッシブで高い技術を保持した、ハッカーからの攻撃を未然に防げるかもしれません。
これらの技術は、自動的に探知したアクティビティを分析し、自主的にハッカーが攻撃しづらい環境をつくります。
しかし、既にハッカー側もAIを使った自動プログラムによって攻撃先のシステムについて学んだり、弱点を識別できるようになってきているため、AIを利用したサイバーセキュリティにとって、これは大きな課題の1つとなってくるでしょう。

オムニチャンネルへのシフト

米国のマーケットリサーチ会社 – Forrester は、2022年までに、米国の小売セールスの17パーセントは、オンラインセールスが占めるであろうと予測しています。
苦戦している実店舗型の小売業界は、ますますオム二チャンネルへのシフト、また既に導入済みの企業はそれらを強化せざるをえない状況になってきました。

右肩上がりのオンラインセールスと比較して、悪化していく業績から閉店へ追い込まれる企業も増加しています。
これからは、実店舗型の企業もオム二チャンネルでの戦略に切り替え、消費者のニーズに応えられるシームレスな販売環境を実現していく必要があるでしょう。

チャットボットによるサポート体制

2017年に続いて、2018年も多くの企業がチャットボットの導入を始めるでしょう。
続々とリリースされるチャットボットのシステムは、コードを書く必要もなく、比較的簡単に導入できるシステムのため、中小企業のビジネスでも手の届くテクノロジーです。

例えば、これまでは実現できなかった24時間体制のカスタマーサポートも提供可能になります。
さらに、サポートだけでなく、セールスアシスタントもできるチャットボットを作成すれば、人件費の削減だけでなく、セールスアップも期待できます。
チャットボットは、多くの人が想像している以上にアプローチ可能な存在であり、業務効率アップの救世主として重宝されるでしょう。

おわりに

今後、これまで以上にIoTが加速し、さらに高度なデジタル革命へと突入していくでしょう。

参考サイト:
https://blog.g2crowd.com/blog/trends/cybersecurity/2018-cs/blockchain/
https://www.forbes.com/sites/quora/2018/02/15/how-will-artificial-intelligence-and-machine-learning-impact-cyber-security/
http://www.businessinsider.com/e-commerce-retail-sales-2022-amazon-2017-8