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UNIQLO IQ – AIで販売促進も自動化!

近年、AI(人工知能)が著しく進歩しており、チャットボットにカスタマーサービスや販売業務を担当させる先進企業も増えてきました。
海外では、スウェーデン出身のファーストファッションで現在世界展開中のH&M、フランス発の化粧品ショップのSephora、そしてイギリスのラグジュアリーファッションブランド – バーバリーなどが、次々とAIベースのボットショップをリリースしました。
この流れを受けて、日本を代表するファストファッションで現在海外でも店舗を増やしているユニクロが、AIボットが商品案内するコンシュルジュサービス「UNIQLO IQ」のベータ版をリリースしました。

同サービスには、Google社が提供する自然言語処理プログラムのapi.aiが採用されており、同プラグラムの導入によって、人とロボットの会話が可能になります。

2017年9月から、同社の一部会員向けに公開され試験運用しており、2018年春の正式なリリース後は、ユニクロアプリを利用しているユニクロ会員すべてが利用できるようになります。

ここでは、現時点でリリースされている機能についてご紹介していきます。

「UNIQLO IQ」の機能とは?

おすすめコーディネートやトレンドワードの通知

アプリには、毎週おすすめのコーディネートが届けられます。
届いた写真を閲覧すると、モデルが着用しているアイテムの詳細を見たり、気になる商品を見つけたら、お気に入りに登録することもできます
さらに、今話題になっている商品はトレンドワードから検索することも可能です。

商品の検索方法は3タイプあり「コーディネート」「カテゴリ」「トレンドワード」の3つのカテゴリから検索できます。

カートに入れてチェックアウトすれば購入可能

購入したい商品を見つけたら、商品の色やサイズを選んで、カートに入れて購入できます。
友人にメールを打つような感覚で、ユニクロのAIボットと会話しながら簡単に注文できるのが魅力です。

店舗での在庫状況を確認

気になる商品を見つけても、やはり実際の商品を見たり試着してから購入を決めたい人は、「UNIQLO IQ」 を使って、最寄の店舗の在庫を確認できます。
これからは、店舗に向かう前に在庫の確認ができるため大変便利です。

このような機能を利用する人が増えれば、店舗への在庫の問い合わせも減り、店舗側のオペレーションも効率が上がるでしょう。
この機能を利用するためには、スマートフォンの位置情報をオンにしておく必要があります。

店舗にチェックインでコーディネートの閲覧、店舗の在庫チェック

店舗に出向いた際に、店内からアプリにチェックインすれば、バーコードをスキャンするだけで、その商品の在庫を確認したりコーディネートを閲覧できます。
つまり、店舗内にて顧客ひとりひとりにテイラーされたマーケティングを展開できるのです。

モデルのコーディネート写真は、商品だけを見るよりも洋服を着用したイメージがわき易く、店舗にディスプレイされているマネキン以上に販売促進に役立つでしょう。
また、洋服の組合せを目にすることで、購入予定のなかった商品も一緒に購入にいたるような、クロスセリング効果もあります。

探しているサイズがないときや、棚の上のほうまで手が届かないときなど店舗のスタッフに声をかける必要もなく、同機能を使えば簡単に商品在庫の状況がわかります。

今後の展開

AIを利用すれば個々にカスタマイズされたマーケティングを行えるため、今後は、購入頻度の多い顧客には、特別優待クーポンを配布したり、過去の購入履歴をベースに、顧客の好みに合わせて別の商品を紹介するなど、セールスボットが実力を発揮していくでしょう。

また、メッセージングアプリでマーケティングやセールスを展開することによって、これまでは顧客ではなかった新規顧客層の獲得も可能になるかもしれません。
今後ユニクロは、音声認識機能を強化し、また多言語での提供も検討しているようです。
2018年は、ますます多くの企業が、このような利便性の高いボットショップをオープンさせていくと予測されており、今後もボットを利用した対話型コマースから目が離せません。

参考サイト:
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2017/09/17091215_uniqlo_iq.html