【ファウンダー日記】3という数字
(その4…明日は3月3日だ!)

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2018.3.2
3月3日というと、昔からひな祭りと相場が決まっている。
我が家ではもう毎年飾ることが少なくなったお雛さまだが、何年か前の写真を探し改めて眺めてみた。

メインは、京都で見つけた木目込みの人形。これに一目惚れし、若い時分の財政状態ではきつかったが、いたく気に入り即決で購入した。男雛を左側(向かっては右)に並べているので、右側にする関東飾りではなく京風だ。手に入れた何十年か前には飾り方も知らなかったが、店で格納してくれた通り大切に出し入れしているうちに、そのようなことに気付いたことが思いだされる。京都では東山側が天皇の座位だったとか。

その後、ちょこちょこと買い求めた人形も一緒に飾り楽しんでいる。貝合わせ、木彫り、陶器と全部で4組のお雛さま。何故か貝合わせだけが逆さになっているが、「陽明門の逆さ柱」にあやかって、それでも良いかなと思える。厄災を払うという流し雛の風習がお雛さまの始まりの様に聞いている。陽明門の逆さ柱も、不完全・未完成を表し厄払いの意味があるらしい。

さて、3月3日に因んで経営の神様の箴言を開いてみよう。アメリカの神様と日本の神様だ。

まずは「ドラッカー365の金言」。これは十数年前に編纂・刊行された「The Daily Drucker」の日本語版。
“knowledge External to the Enterprise”という3月3日の原題を「外部の変化を知れ―産業を一変させた変化の多くは他の産業から生まれた。」と分り易く訳しているのは、ドラッカー学会の上田惇生氏によるもの。


・ファスナーはもともと衣料産業で使われるものでなかった。誰もボタンの代わりになるとは思わなかった。
・ノンバンクが生み出したコマーシャルペーパーは、銀行の地位を脅かし証券会社を躍進させた。
・ファイバーケーブルも大手の電話会社からではなく、ガラス会社が開発し電話産業を一新させた。

そして、ドラッカーが世界の経営者から尊敬されているのは、これらの事例を単なる知識としてではなく、アクションを求めていることだ。ドラッカー曰く「本書は行動のための書だからである」。上田氏は3月3日の“ACTION POINT”を以下の様にまとめている。

あなたの組織を一変させた変化、あるいは一変させる可能性のある変化のうち、あなたの産業の外部で生まれたものを1つ上げてください。
あなたの産業で使えそうな変化を他の産業で探してください。

そして、もう一人の神様が松下幸之助氏だ。2005年刊「ドラッカー365の金言」のマネシタ的出版ではあるが、「松下幸之助 成功の金言365」が2011年に刊行され、我々に松下さんの残してくれた経営哲学を学ぶ機会を与えてくれている。


巻頭には、「成功するためには、成功するまで続けることである。」と努力の人らしい名文句がある。また、人間・幸之助さんに相応しく、ドラッカーの“ACTION POINT”のところは“自問自答”としてPHPが編集している。

さて、3月3日のテーマは“新しい解釈”である。曰く

私も常に深刻な悩みにぶつかる。これは人間だからしかたがない。(中略)ただ、その悩みに負けてしまわない。
最後の結論においては、自分なりに新しい見方、解釈を見出して、その悩みを乗り越えていくわけである。

そして、「悩みやストレスに負けてしまう自分がいる。悩みやストレスを乗り越える自分もいる―。いつも“乗り越える自分”でありたい。」と“自問自答”している。「見方や考え方を変えてやってみろ!」と現場で戦っている幸之助さんの姿が浮かんでくるようだ。

流し雛や陽明門の逆さ柱は厄払いを願ってのことだ。東西の経営の神様の金言は、産業や企業の厄除けであり、成功への道しるべとなる。3月3日はそんな日としたい。

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