【ファウンダー日記】初体験“クラウド・ファンディング”

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東日本大震災を機に始まった「クラウド・ファンディング」の試みが3年目に入ったとのこと。今回、私自身が初めての共同ファンディング体験をしたので、その経緯などについて紹介してみたい。

これは、クラウドによるプロジェクトの資金集めの仕組みである。

「あなたもプロジェクトをはじめてみませんか?
READYFOR? はプロジェクトに必要な資金を募ることで、プロジェクトを後押ししてくれる支援者を集める日本初のクラウドファンディングです。」

かって、募金(寄付金・資金集め)活動は、日本では郵便(DM)が主力、米国ではテレマーケティングの有力アプリ”Fundraising”であった。テレマーケティング業界に従事する身としては、日本でも同窓会寄付金募集などのテレマーケティング業務を推奨し、何度か試みたが、「土足(アウトバウンドコール)で座敷に上がりこむ」ような失礼なことはできないとの拒絶反応で、結局上手くいかなかったことがある。
米国の事例では、現役学生をオペレータに起用し、クラブやゼミの先輩に学校の現況などのナマの情報を伝えながら寄付を依頼し、即決で小切手番号と金額をいただくという何とも華麗なアプリケーションであったイメージが残っている。(もっとも、国民性や寄付金に対する税制の違いも考慮に入れる必要があるが。)

話をクラウド・ファンディングに戻すと、私が体験したREADYFOR?の説明では、
『READYFOR?は日本初のクラウドファンディングサービスです。現在の流通額は国内最大規模の2億円を超えてなお成長を続けています。
READYFOR?には、夢を持つすべての人が集まり、社会性の高いプロジェクトやクリエイティブなプロジェクトに取り組む、実行者が、夢を実現するための資金を集めています。プロジェクトに共感していただいた支援者は、支援金額に応じた引換券を選択していただくことで、支援ができます。ただし、各プロジェクトは、目標金額と募集期間を設定しており、その期間中に目標金額を集めきれた場合のみ、プロジェクトは「成立」となり、資金はプロジェクト実行者 のもとにわたります。「成立」しなかった場合は、支援者の皆様に全額返金されます。成立した場合は引換券に記載された内容をリターンとして、受け取ること ができます。皆様の力で、多くの夢を叶えてくださいませんか。』と言うものでした。
https://readyfor.jp/

そして、今回参加したプロジェクトは、
「誰もが働ける社会へ!あなたの社長に「在宅勤務」の必要性を伝えたい!」という、テレワーク・コンサルタントの田澤由利さんの全国の社長に向けたテレワークの利点を訴えるご本の出版プロジェクトでした。

 

7月の初めに100万円を目標に募集が開始されたのですが、なかなか思うように集まりません。8月初め辺りではちょっと無理かなと思われたのですが、田澤さんのメールやFacebookによる”リマインド・コール”が功を奏して、2か月を満たない期間で目出度く目標達成です。最終的には216人から167万円もの出版資金が集まったとのことで、メデタシメデタシとなりました。
https://readyfor.jp/projects/telework
田澤由利さん

3人の娘の子育てと、夫の5度の転勤の中、「働き続けたい」という思いで、テレワーク(ICTを活用して場所や時間に縛られない働き方)を始め…

日本ではテレマーケティングの “Fundraising”は 定着しなかったが、Social Mediaをはじめとするサイバースペースでのコミュニケーションが盛んになったことにより、志を同じくする人々がWeb上でファンディングできる仕組みが出来上がったようだ。
日々刻々と積み上がる基金をリアルタイムで見ることができる…文字通りRaisingを見ることができるモデルである。

悲惨な大震災後の日本人の冷静な行動、助け合いの精神に世界から驚きと称賛が寄せられたが、共同でプロジェクトを作り上げる「クラウド・ファンディング」は日本人に適したシステムかもしれない。

10月に上梓されるであろう田澤さんのご本『在宅勤務が会社を救う』を手にするのを、今から心待ちにしている。

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