【ファウンダー日記】選挙当落予想 事始め

>

今度の日曜日が参議院選挙の投票日だが、当落予想に大活躍しているのが電話である。
不特定の有権者に対し電話で投票意向調査が始まったのは90年の始めだった。
その時に活躍したのがプレディクティブダイヤラー(PDS)。

実は、そのころPDSの販売を日本で始めていたが、新しい概念のシステムで価格も高く、直ぐにはユーザができずに悩んでいた。
ところが救い主が現れた。それはテレビ朝日のサンデープロジェクトという番組で、田原総一郎氏が生放送で採用してくれたことだ。

サンデープロジェクトの一場面

91年4月の東京都知事選のこと。
どこのメディアも磯村尚徳氏が圧倒的に有利という報道をしていたが、サンデープロジェクトの生放送でPDSを使った電話調査では、鈴木俊一氏が有利と出て、結果的にはそのとおり鈴木俊一氏が当選した。
メディアや評論家の推論を打ち負かしたシステムということで、PDSは支持率調査や当落予測の電話調査に威力を発揮するということが知れ渡った。
それ以降、ほとんどの調査が、面接調査ではなく電話調査にシフトしていったのは周知のとおりです。

調査のためのトークスクリプトも自前で準備。
最初のスクリプトは統計学の先生と相談して作成し、「なぜ私のところに電話をかけてきたのか」という質問を予想し、「サイコロを転がして偶然出た目と同じように、電話番号を無作為に作り電話をかけています」と言うような具合だった。
それは、統計学的に正しい説明なのだが、「サイコロ?」と聞きなおされるので、その後は独自のスクリプトに修正した。
そして最終的には現在のRDD方式(乱数番号法 Random Digit Dialing)に発展していくことになります。

これが当時、あるTV局で実際に使用したスクリプト原稿の一部分…・イントロの部分の説明は必須とされたが、問題の文章でもあった

アウトバウンドというと売込みや督促などのイメージがあるが、私の中では世論調査を一変させたシステムという印象が強い。
これが私のテレマーケティング初体験となった。

お茶の間にリアルタイム調査結果を届ける政治番組が人気を博し、政治の世界がワイドショー化した

都知事選 後日談;

プロレスラー猪木氏の出馬辞退で同氏に投票意向を示した有権者を追跡調査。
評論家諸氏は磯村氏に票が流れるとの予想だったが、PDSの調査結果は鈴木氏に。
選挙の結果はPDSの勝ち!!
評論家よりもPDSを信用するようになっていた田原氏のその時の弁、「でもVoicelinkさん(PDSの名前)は鈴木さんと言っていますよ、もう一度Voicelinkさんに訊いてみましょう。」とシステムを擬人化…これには笑ってしまいました。

これが、いわゆる「データベースマーケティング」手法を肌で感じた瞬間でした。
それ以来、このことをセールストークに使ったのは言うまでも有りません。

By